ゲームボーイシリーズは任天堂のヒット商品として、様々なバリエーションと周辺機器、後継機種が作られた。
- 初代製品の系列
- ゲームボーイブロス(初代製品のカラーバリエーション、ブロスとは「brothers」の省略形「bros.」をカタカナにしたもの。商標としての提案者は糸井重里。レッド(赤)、イエロー(黄)、グリーン(緑)、ブラック(黒)が当時は人気であり、このブロスのみ発売されたグレーによく似たホワイト(白、AB両ボタンが紫ではなく黒)もあった。スケルトン(透明無色)は今日では当たり前となっているが、当時においては中の機械が透けて見えると言う画期的なものだった)
- ゲームボーイポケット(小型軽量化、液晶機能の向上と背景色変更による画面の視認性向上。カラーバリエーションもこれ以降一般化)
- ゲームボーイライト(ゲームボーイポケットサイズにバックライト液晶を採用)
- スーパーゲームボーイ(スーパーファミコンに挿して使い、ゲームボーイ用ソフトをテレビ画面で遊ぶことができる。対応ソフトでは最高13色、それ以外では4色のカラー表示が可能)
- スーパーゲームボーイ2(スーパーゲームボーイには搭載されていなかった通信コネクタを装備)
- ゲームボーイカラー(カラー化(最高56色)、高性能化、赤外線通信機能の搭載)
- ゲームボーイアドバンス(後継機種)
- ゲームボーイアドバンスSP(照明付き反射式液晶ディスプレイ(フロントライト液晶)、二つ折り型)
- ゲームボーイプレーヤー(ニンテンドーゲームキューブの底面に接続し、ゲームボーイ及びゲームボーイアドバンス用ソフトをテレビ画面で遊ぶことができる)
- ゲームボーイミクロ(ゲームボーイアドバンスを小型化、バックライト付き液晶)
またゲーム機の中では世界で最もカラーバリエーションが多いハードである。初代ゲームボーイ(ブロス含む)の通常色だけでも7種類あり、さらに世界中の初代からゲームボーイアドバンスSPの通常、限定色合わせると100種類以上ある。
また、ハードウェアの進化に伴い、ゲームボーイシリーズのカートリッジも変遷を遂げている。 初代ゲームボーイが発売された当時、そのカートリッジの色は灰色であった。 後にゲームボーイカラーが発売された際、カートリッジの色は黒とスケルトンの2種類に分かれることになった。 黒いカートリッジ(右写真の右上)はモノクロ版のハードでも使用可能な共通カートリッジであり、スケルトンのカートリッジ(右写真の左下)はカラー専用である。ちなみにポケットモンスター等、カートリッジの色が違うものもある。 カラー専用カートリッジとそれ以外のカートリッジの違いとして、ラベルが見えるように置いた際にモノクロ用及び共通カートリッジでは右上にあった切り欠きがカラー専用カートリッジになく、カラー専用カートリッジを初代機に挿しても電源を入れることができなくなっているという点がある(このほか、ソフト内部でもハードウェアを識別するようにプログラムされており、ポケットやライトに挿した場合にはカラー専用ソフトである旨のメッセージが表示される)。 他にもラベルの上にある「GAME BOY」ロゴの部分周辺の形状が、カラー専用では出っ張っており、それ以外は凹んでいる等がある。
ちなみに、次世代機であるゲームボーイアドバンスのカートリッジも接点部分の仕様は同じであるが、一辺が短くなりゲームボーイカラーまでのハードに挿してもスロットに電気的につながらなくなっている。無理に差し込もうとすると抜けにくくなる。 また同ハードのカートリッジは裏面に切り欠きがあり、同ハードにおけるカートリッジの識別の他、ニンテンドーDSがゲームボーイカラーまでのソフトに対応していないことに関しても、カラーまでのソフトがスロットに入らないようにするという効果を持っている。